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9/20 公開講座 (柳瀬元志特任教授) の実施

講義の様子

2025年9月20日、四日市大学公開講座が開催され、柳瀬元志環境情報学部特任教授が講師を務めました。タイトルは「テレビ番組制作におけるプロセスの解説とプロ仕様の機材を使った撮影体験」で、午前・午後の2回の開催でしたが、両回とも予約で満席となりました。

柳瀬教授は、まず四日市大学の大きな特色であるスタジオについて説明し、参加者全員で音響室を見学しました。参加者はみな熱心に音響卓をのぞき込み、「これは何人くらいで操作するのですか?」など、次々に質問がありました。

スタジオ音響室の見学

スタジオ音響室の見学

次にスライド資料を使って講座を行いました。現役のテレビディレクターでもある柳瀬教授は、どのようなコンセプトで番組企画が作られるのか、実際の企画書を提示しながら説明しました。たとえ10分間の番組でも何度も現地に足を運んで状況を確認したり、そこでの人間関係までも作ったうえで本番撮影に臨む自身の制作スタイルを紹介するなど、番組制作の裏側にある関係者の努力や、テレビ局でよく使われる専門用語の意味など、参加者の方々は興味深そうに聞き入っていました。

講義の様子①

講義の様子①

講義の様子②

講義の様子②

講義終盤では実際に撮影に使われる三脚やカメラに参加者が触れ、その手ごたえや重さを感じる体験をしていただきました。「重いですね」「電源は、どうやって入れるのかしら?」など、初対面の方同士も気軽に話しかけあって、和気あいあいとした雰囲気でした。柳瀬教授から、時代が進むにつれて機材は軽くなったが、カメラは軽すぎるとぶれてしまったり、カメラマンの長年の感覚が違ってしまったりするので、意図的に一定の重さを残しているなど、現場に携わるからこそのトリビア(豆知識)もありました。

カメラの説明をする柳瀬教授①

カメラの説明をする柳瀬教授①

カメラの説明をする柳瀬教授②

カメラの説明をする柳瀬教授②

参加者からは次々に質問があり、最後は時間が足らなくなるほどでした。「技術の進歩で編集作業の時間は短縮されたが、企画を考えたり、現地を取材したりする時間は以前とまったく変わらない。仕事としてのコストパフォーマンスは決して良くないが、それを続けていられるのは番組を作ることが好きだから」という柳瀬教授のことばに、参加者は深くうなずいておられました。

雨模様の日となりましたが、講義後の参加者は口々に「よかったね」と、満足そうなご様子で会場を後にされました。

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