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10/21 朝明川源流部のブナ林で地元の子供達を招いて植樹会を実施

環境情報学部の野呂・廣住・千葉研究室は、朝明川源流域伊勢谷のブナ林の保全活動と調査を実施しています。
この活動の共同研究団体である四日市大学自然環境教育研究会(保黒時男代表)が、2013年10月21日(土)に、地元の子供達を招いてブナ苗の植樹会を実施したので、環境情報学部の学生9名(岩山、大野田、鈴木、富、前川、水野、宝亀、山本、レグミ)と教員2名(廣住、千葉)がこの植樹会のサポートを行いました。

我々の調査で本ブナ林には樹齢30年未満の若木が全く育っていないことが判明しており、ブナ林の衰退が懸念されています。地球温暖化や、それに伴う鹿の食害などが原因と推定されていますが、明確には分かっていません。
このような状況の中で、四日市大学自然環境教育研究会が約3年前より里地でブナの実生の育成を開始し、今回はその苗を標高約880mの地点に移植することになりました。

植樹会の当日は、「森の風こども園」と「菰野緑の少年隊」の子供達30余名が参加し、朝明渓谷から約2時間をかけて自力で登山しました。
写真は、植樹地点に登って来た子供たち。植樹地点の手前は大変な急坂で、子供達は両手で岩を掴んでよじ登りました。

朝から曇りがちでしたが、植樹地点に子供達が到着した頃には冷たい雨が降り始め、風も強くなりました。そのような中でも、子供達は何も不満を言わず、楽しそうに熱心に植樹を完了させました。

四日市大学の学生たちも責任感を発揮して、子供たちのサポートや、植樹の物資の輸送、事前の穴掘りなどを行いました。全部で50本弱の苗を植え付けましたが、獣害・虫害防止ネットの設置、名板の設置を含め、予定の作業を時間内に終えることが出来ました。

植樹地に到着し、四日市大学自然環境教育研究会の保黒代表の説明を受けているところです。

植樹地は標高の高い場所にあり、徒歩以外に行く手段が無く、移植した苗の管理は簡単なものではありません。これから雪の時期を迎え、苗が雪害に遭う可能性もあります。
四日市大学自然環境教育研究会の保黒代表を中心に、苗を見守ってゆく計画で、四日市大学としても出来る限り支援してゆきたいと考えています。

植樹地に設置された説明板。後方の白い筒は、ブナ苗に被せた獣害・虫害防止ネットです。

植樹会はシー・ティー・ワイと中日新聞の取材を受けました。朝明渓谷望山荘の山口様には下山後に場所と飲食品を提供していただき、疲れた身体を学生たちは癒すことができました。いつも大変お世話になり、感謝申し上げます。

(環境科学専攻 千葉 賢)

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